0埋めされた数字を、正規表現を用いて0埋めなしに変換する方法

正規表現

目次

システム等によって登録された固定長の数字は先頭が「0」で埋められている場合があります。

例えばこのようなものです。

1 ⇒ 001
10 ⇒ 010

数字を固定長の文字列として扱う理由は様々ですが、システムによっては金額などが0埋めされている場合があり、そのままでは画面表示することはできません。

0埋めされた金額を画面表示させる際は、0埋めを除去するのが一般的です。

今回は正規表現で0埋めされた数字の0埋めを除去する方法をお伝えします。

結論

まずは結論から。
こちらの画像をご覧ください。

置換前

置換前にこちらの正規表現を使用します。

\b0+

「\b」と「0+」の2つのパーツに分けて考えます。

\b

「\b」は、単語の境界の位置という意味になります。

単独で検索するとこのような結果になります。

それぞれの単語の先頭の位置と末尾の位置が検索に引っかかっていることが確認できます。

この「\b」という表現を使用することで、0埋めされている「0」と0埋めされていない数字の「0」を見分けることができます。
※現に「0100」の後ろの0は置換されていません。

0+

「0+」は「0」という文字を1回以上繰り返すという意味になります。つまり、「0」、「00」、「000」いずれも「0+」で表すことができます。

\b0+

上記2つを組み合わせると、単語の境界位置から「0」を1回以上繰り返すという意味になります。

置換後

置換後には空白を設定することで、置換前で検索に引っかかった文字「0」を除去することができます。

これで0埋めされた数字を0埋めなしに変換することができます。

まとめ

今回は正規表現で0埋めされた数字を0埋めなしに変換する方法についてお伝えしました。
前回お伝えした正規表現で数字を0埋めする方法の逆変換になります。

こちらはどんな桁数でも1つの正規表現で対応することができます。

COBOLなどで作成された固定長数値を画面に表示するときなどに使えると思います。
ぜひ色々遊んでみてください。

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動きを確認しながら丁寧に学習したいという方は、ぜひご覧ください!

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